セックスレス診断の中でも、特別の事情に当てはまる妊娠・出産について今回はお話しいたします。
妊娠・出産はセックスができない必然として括られるため、1ヶ月以上性交渉しない=セックスレスという定義にへ厳密には当てはまりません。
しかし出産後、精神や体調が回復したのにも関わらず、長期的に性交渉が開始されない場合を想定して今回取り上げたいと思います!
- 妊娠してからセックスをしていない方
- 産後のセックス再開が不安な方
- 子どもが産まれた後も夫婦仲良くしたい方

妊娠中の状態

一般的に妊娠期間は十月十日と言われておりますが、実際は妊娠発覚から約250日ほどお腹に赤ちゃんがいる状態です。
妊娠中は悪阻もあるし、身体はダルいし、色々億劫なことも増えてしまい、なかなかセックスの優先順位は上がりません。
むしろ、妊娠期間はセックスなんてしたくなーい!と思う方も意外と多いのです!
妊娠している250日間+出産後体調が戻るまでの期間、約1年は女性の体は本調子ではない
と思います。
その間、パートナーは女性の身体を思いやり、セックスを控える傾向にあります。
中には、妊娠中や出産後に浮気する夫がいるみたいですが、なんともけしからん話だと憤慨します。
妊娠&出産後に夫婦仲がギクシャクしてしまい、子どもが大きくなって、一緒に寝るようになるとセックスレス5年経過していたというケースもありますので、今回は妊娠出産に焦点を当ててお話しいたします!
- 出産後、セックスレスにならない方法
- 産後のセックスレスから脱する方法
この2つを今回はご紹介します!
妊娠中セックスレスにならない方法

妊娠中のセックス、特に男性器の挿入の行為については、産婦人科でも賛否両論なため、妊娠期間と母体の状態に合わせて、必ず主治医にご相談ください!
男性器の挿入による流産などのリスクについては、私からは保証はできませんのでその点予めご理解いただいた上で読み進めてくださいね。
妊娠中のセックスについて
主治医からセックスの許可が出た場合、オススメのさせていただくセックスは浅い挿入の体位。
普段通りに快感を求める深い挿入は子宮への影響がある可能性が0ではないので、オススメできません!
できれば妊娠中は、膣内での快感よりもクリトリスや性感帯での快楽を優先するとよいかと思います。
クリトリスの刺激やマスターベーションなど子宮が張ったり、腹痛を感じる場合はでもすぐに中止してください。
また、セックス自体や自身のオーガズムににこだわるのではなく、パートナーの快感を手伝うことも大事です。
妊娠中は「セックス<性的接触」に焦点を当てる
安定期に入りセックスする余裕が出たとしても今一度注意は必要です。
お腹も大きくなりセックスするのが困難な場合、性的接触を全て遮断する方もいらっしゃいますが、心や体に余裕がある時はパートナーのペニスへの愛撫やキスやハグなどのコミュニケーションなど行うことで、妊娠から出産後のセックスレスは軽減されます。
安心感のある性的接触はオキシトシンが分泌されるので、実はお腹の赤ちゃんにも好影響を与えるとも言われてます!
特に妊娠20週以降はお腹の赤ちゃんの聴覚も発達しており、パパとママの愛あふれる会話を聞いているのです♡
パパとママが深い愛情を感じると、お腹の中で幸せを感じるのかもしれませんね。
産後のセックスレスから脱する方法

妊娠発覚時〜出産まで、短くとも約250日間はセックスレスの状況です。
出産後の女性の体は産道や膣などにダメージがあるため、すぐ退院して日常の生活に戻っても、セックス再開するにはハードルがあります。
まずはセックスに向けたコミュニケーションを一つ一つ確認していきましょう!
- パートナーの目を真っ直ぐに見て、挨拶や会話はできますか?
- 毎日の様にキスやハグの性的接触はありますか?
- パートナーの身体や肌に触れてますか?
- 以前のセックスを思い出し、温かい気持ちになっていますか?
もし上記ができていない場合は、夫婦生活でもパートナーとの接触は大変重要ですのでこの期に円滑な関係を修復していきましょう♡


パートナーに嫌悪感を抱いている
女性は出産すると産んだ子どもを守ろうとする本能が出ることがあり、世間ではこれをガルガル期と呼びます。
すれ違う街の人や友人などをはじめ、義両親や実の両親にさえ、不安・怒り・精神的不安を感じることがあります。
そしてこのガルガル期の際の感情の矛先は、愛するパートナーに向くことも!
その場合は、パートナーに対し嫌悪感を抱き、セックスはもちろんキスやハグといった性的接触もできない時もあります。
このガルガル期はなる方もいれば、ならない方もいます。
もしなったとしても、治るタイミングは個人差があります。
大体は出産後1ヶ月後が多いと言われています。
日常生活の慣れの部分も大きいため、ゆっくり焦らず、3ヶ月でも半年でも時間をかけて、目の前のことに向き合っていただければと思います。
出産後、パートナーと関係を深めていくタイミング

出産後の育児が日常として少しづつ慣れ始めるとガルガル期や精神的不安が治る傾向があると言われています。
新たな日常や慣れない育児に向き合って日々を過ごし、気持ちが治まり次第徐々にパートナーとの関係を取り戻していただければと思います。
焦ることはありません♡
子どもを預けてデートできますか?
パートナーとの関係を深めるのに大事なのは、デートです。
デートと言っても旅行デート・趣味デート・映画デート・買い物デート・ディナーデート・ドライブなど様々あります。
結婚前や新婚時代にどんなデートが楽しかったか、是非思い出してください!
そして、まずは思い出したデートを実践してください!
- 子どもは母親がお世話するもの
- 子どもを置いて遊びに行くことは悪いこと
- 子どもを置いて夫婦デートはできない
- 何をするのにも子どもが一緒じゃないとだめ
など、意外と上記を無意識的に思っていませんか?
ご相談にいらっしゃるお子さんのお持ちの方に伺うと、ほとんどの方が子どもを預けることに抵抗感があります!
夫婦の仲を深めることをしてみる
日本では馴染みが薄いかもしれませんが、日本以外の先進国ではベビーシッターは主流です!
むしろ、海外では大人が行く場所(レストランなどの飲食店等)に子どもを連れていくこと自体がマナー違反と考えられており、子どもは預けるという習慣が文化が社会的に浸透しています。
毎週末出かけるところを思い出してください。
ファミリーレストラン、大型ショッピングモール、キャンプ、大きな公園、祖父母宅などずーーっと子どもと一緒ではありませんか?
もちろん子どもと一緒にいるのは素敵なことです!
しかし、上記の場所で結婚前や新婚時代にデートしていましたか?
夫婦の時間やデートの時間が全く無くなることで、夫婦間に亀裂が出来てしまっては元も子もありません!
折角愛し合い、結婚し、家庭を築いたのですから、夫婦仲を積み重ねていって欲しいです。
そして将来、子どもが「両親みたいになりたいな」と思ってもらえたら幸せですよね。
子どもを預けることは子どものためになる
ベビーシッターの文化は日本ではまだスタンダードになっていませんが、最近ではキッズラインといった政府の賞を数々受賞しているベビーシッターサービスも普及してきています。
また短時間の一時保育なども普及しはじめてきています。
ベビーシッターは「子どもを預ける」という考えではなく、家族や先生以外の大人と交流できる「子どもの社会性を育てる」機会としてマインドをセットしてみてください!
子どもにとても大事な時間となります!
そして夫婦にとっても大事な時間になります♡
夫婦水入らずのレストランデートはもちろん、たまにはラブホテルに行ってみたり、お家でじっくりセックスしてみるのも良いですよ!
まずは家庭の延長上を一旦断ち切り、夫婦の時間とコミュニケーションをはかってください。
そして非日常な空間や場所で、結婚前や新婚の頃の愛し合った雰囲気を思い出してみてくださいね。